お問い合わせについての回答をさせていただきます。当該書籍は、がん患者に対するイメージ療法を紹介するものですが、この療法をがん患者を対象に実施しているのは、NPO法人サイモントン療法協会です。 当協会のサイト(URL)を閲覧すると、毎年じっさいに「ベーシックプログラム(6日間)」として参加者の募集をしています。 この書籍を読んでこの療法に関心を持った人は、(当時から)インターネットで容易にプログラムの情報を得ることができるわけですが、とくにがん患者さんの場合、本を読んで自己実践することよりも、その方法を唱道する組織が運営する療法を(人によっては急ぎ)求めることが十分に想定されます このように書籍とプログラムが実質的に連動して働く可能性の高い仕組みがあるなかで、当該書籍の「カスタマーレビュー」をする際、プログラムのことを含めた情報や評価を提示することは、それほど不適切ではないはずだというのが当方の判断でした。 さらにレビュー投稿時のことを思い出してみると次のような判断がありました。 (1) 病と闘いつつ、藁をもつかむ思いで何かいいものを探しておられるがん患者さんにとっては、書籍の内容だけではなく、それを踏まえて実施されるプログラムについてどういう評価をする人がいるのかを示すことは、この書籍の読者にとって悪いことではないだろうと考えました。 (2) そのうえで、残念ながらレビュー書き込み当時において、当方がこのプログラムについて抱いていた評価は低いものでしたので、とにかく、当該書籍の評価と協会が実施しているプログラムとを分けて考えた方がいいということが読む人に伝わるようにしたいと考えました。 その結果として、プログラムについて否定的評価を書きながら、「本で十分」と書くことで、書籍そのものの評価は下げずにおくというかたちにしたと記憶しております (3) とにかく当時の思いとして、読者の中には、間違いなくがん患者さんがおられるであろうということが気になっており、(2)の観点からの注意喚起をねらって☆を1つと致しました。書籍そのものは☆4つでしたが、それでは目を留めてもらえないのではないかという気持ちがありました。 (4) サイモントン療法に限らず、こうした療法への評価を知ることのできる公的なサイトはほとんどないのが実情ですので、その意味で、書籍ページとはいえ、アマゾンのレビュー欄は重要な情報源として機能しているであろうと認識していたことも事実です。 ところで当方の評価の根拠ですが、プログラム参加者から得た情報をもとにしています。 その具体的内容は、協会スタッフのがん患者の気持ちを無視した(大変無神経な)指導があったというもので、それがプログラムの最終日近くであったため、これまでのワークの成果を傷つけられたように感じる結果となり、それが単なる不満や失望ではなく、割高感を感じるに至ったとのことでした。またその際には複数の患者同士が後で不満の言葉を漏らしていたと聞いています。 この話自体は軽く聞こえるかもしれませんが、私自身その話を聞き、言語を媒介としたイメージワークを中心とする療法においては言葉の影響力はかなり大きいのだということを知りました。 なお、問題の指導の内容は具体的に聞いていますが、指導者当人の個人的な出来事(エピソード)を引き合いに出しておこなわれており、その内容によりいつ実施されたプログラムのことか、そのとき参加していた患者は誰なのかが容易に分かってしまいますので、その内容の詳細をAmazon様にお伝えすることはできません。 最後になりましたが、先方が開示請求する事態となり、またレビュー自体も削除されました。その意味で「悪意」のあるレビューとの判断がひとまず下されたのではないかと想像しています。 当方としては、がん患者の一般読者への情報提供を意図しましたが、違法性があるとの見方が可能であることに困惑しつつ、記載の仕方にはもっと工夫の余地があったのではないか と反省しているところです。もちろんレビューの復活などを求めるつもりはありません。 回答は以上です